ネットワークビジネス（MLM：マルチレベルマーケティング）では、商品やビジネスを人に紹介して、実際にその人が購入したり登録したりすることで報酬が生まれます。
そのためネットワークビジネスでは、まずは相手に商品やビジネスに興味を持ってもらうことが大切です。その一歩として、製品やビジネスに関する紹介を聞いてもらったり、セミナーに参加してもらったりする必要があります。
つまりあなた、もしくはあなた以外のネットワークビジネスに関わる人と直接会って、話を聞いてもらう機会が作られなければいけません。そのような約束をすることを「アポイントを取る」といいます。
ネットワークビジネスでは、まずはこのような「アポイントを取る」ことから始まります。アポイントを取って初めて、商品やビジネスの紹介をすることができます。
そこで今回は、ネットワークビジネスにおいて「上手くアポイントを取る方法」について解説します。
タイプ別のアプローチ
ネットワークビジネスに勧誘するときのアポ取り方法は、相手のタイプによって大きく変える必要があります。そして、そのタイプを分類すると「身近な人」「疎遠な人」「今は言わない人」の3つに分けられます。
そして、それぞれに合ったアプローチ方法を行うことで、よりアポ取りに成功しやすくなります。以下に、それぞれのタイプ別にアプローチする際のポイントを述べます。
身近な人
身近な人とは、家族や親族、親友など、頻繁に顔を合わせるような人たちのことを指します。ネットワークビジネスを始めた頃は、このような普段からよく会う人たちに声をかけていくことになります。
そしてこのような身近な人の場合は、あまり深く考えずにアプローチすることがポイントになります。そして、あなたの熱意をしっかり伝えるようにすることが大切です。
初めは「ネットワークビジネスなんて……」という反応を見せる人でも、関係性が築けているあなたが熱意をもって伝えれば、ほとんどの人は話を聞いてくれます。ただ、このように熱意を伝える方法は、相手にとってのメリットは何もありません。そのため、ドタキャンが起こりやすいということは理解しておくようにしてください。
疎遠な人
疎遠な人とは、身内や親友であっても、長い間連絡してないような人を指します。
このような人達には、身近な人のように熱意だけを伝えても無駄です。これは、想像するとわかると思いますが、数年間も連絡を取っていないような友人からいきなり「良い商品があるから話を聞いてみない？」などといわれても、拒否反応が起こるのは当然です。
そのため、このような疎遠な人達には、「とにかく会う約束を交わすこと」が大切です。ファーストコンタクトでネットワークビジネスの話をするのは、絶対に避けてください。
最初は、「アルバムを見ていたら懐かしくなって連絡した」などと伝えて、会う約束だけを交わすようにしましょう。
そして、実際に会ったときも、いきなりネットワークビジネスの話をしてはいけません。まずは、何気ない会話から相手の「ニーズ」や今の「悩み」などを聞き出すようにしましょう。そこから、状況に合わせて話を展開していきます。
今は言わない人
今は言わない人というのは、「一緒にビジネスをしたい」とは思っているが、今は伝えるべきではない人を指します。
例えば、同僚にそのような人がいたとします。しかしその同僚は、普段からネットワークビジネスには否定的な考え方を持っています。そのような場合、その同僚を誘ってしまうことで、あなたの会社での立場が悪くなる可能性があります。
具体的には、同僚との関係が悪くなったり、同僚が上司に報告したりするかもしれません。
このように、あなたの本業に支障をきたしそうな場合は、伝えるタイミングをよく考えることが大切です。
ニーズと問題点を探る重要性
ネットワークビジネスにおいてアポイントを取る際に、もともと商品やビジネスに興味がある人であれば苦労は少ないです。ただ、製品やビジネスに関心を持っていない人からアポイントを取るのは簡単なことではありません。
それは、ネットワークビジネスに興味を持っていない人には「ネットワークビジネス＝怪しい」というイメージを持った人が多いからです。そのため、いきなりセミナーなどに誘っても簡単には参加してくれません。
そのような人に対しては、いきなりアポイントを取ろうとすることは避けてください。まずは相手の「ニーズ」と「問題点」を探ることが大切です。
ニーズとは、「その人が欲していること」を指します。つまり、その人の夢や願望です。なかには、「何も望みはなく今のままでいい」という人もいるかもしれません。しかし、程度の差はあっても、人には「叶えたいこと」や「欲しいもの」が必ずあります。
一方で問題点とは、「その人が避けようとしていること」を指します。例えば、給料に対する不満や、将来的な経済面に関する不安などが挙げられます。
このようなニーズや問題点を知ることで、「相手にとっての役立つ情報とはどのようなものか？」が明らかになります。それをもとに、ネットワークビジネスを「相手の役に立つ情報」として提示することで、相手は話に興味を持ってくれるようになります。
このように、相手に対して「あなたにとって役立つ情報を聞くことができます」というアプローチ方法を行うことは、アポイントを取るためにとても有効です。
なぜ、メリットの提示が重要なのか
人に行動を起こさせるためには、「メリットもしくは興味がある情報」を提示することが大切です。なぜなら、人は自分に役立つ情報にのみ関心を持つからです。
例えば、あなたが今の給料に不満を持っており、将来への経済的な不安を抱えていたとします。そのようなときに、「今の仕事を続けながら空いた時間を使って、本業に負担なくビジネスを行う方法があります。そしてそのビジネスを行うと、経済的な不安も解消できるかもしれません」
という話を聞くと、あなたに「一度話を聞いてみようかな……」という気持ちが起こりやすくなります。
このように、人は「ニーズが叶う情報」や「問題点を解消してくれる情報」といったものに、メリットを感じたり興味を持ったりしたときしか行動を起こしません。
そのため、ネットワークビジネスにおいてアポイントを取る際は、まずは相手のニーズと問題点を探ることが大切です。
ニーズと問題点を把握する方法
人は、必ずといっていいほどニーズと問題点を持っています。そして、その人が持つニーズと問題点を知ることで、相手からアポイントを取りやすくなります。
相手のニーズや問題点は、会話の中から見つけることができます。特に以下のような「キーワード」を意識して会話を行うと、よりその人のニーズや問題点が見えてくるようになります。
・家族
・仕事
・趣味
・お金
・夢
・健康
多くの人は、以上のようなキーワードの中にニーズや問題点が隠れています。
例えば健康でいうと、あなたが相手に対して「最近調子はどう？」と聞くと、もし相手の体に何か不調があれば「実は健康診断で引っかかってしまって……」といった回答が返ってくるかもしれません。
このようなキーワードを意識して話をしていくと、相手のニーズや問題点が見えてきます。さらに大切なことは、そのようなキーワードを含む話題になったら「そうなんだ。どうして？」といったように、深く話を掘り下げていくことです。
そしてそのような場合には、「イエス」か「ノー」で答えられるような「限定質問」は避けるようにしましょう。そうではなくて、「どうだった？」といったように、相手が自由に答えることができるような「拡大質問」を行うことがポイントです。そうすることで、相手からより広く具体的な話をしてくれるようになります。
そして、ニーズとアポイントを聞き出す最大のポイントは、「興味を持って聞く」ことです。人は話を真剣に聞いてくれる人には、たくさんのことを話します。
そのため、「相槌を打つ」など、反応を示しながら話を聞くことが大切です。
今回述べたように、ネットワークビジネスに人を勧誘する場合、相手のタイプによってアプローチ方法を変える必要があります。もしアプローチ方法を間違ってしまうと、話を聞いてくれないだけでなく、その人との関係性が壊れてしまう可能性もあります。
そうならないためにも、しっかり相手に合ったアプローチ方法を知っておくようにしてください。また、強引に誘うのではなく、相手のニーズと問題点を把握した上で誘導することが大切です。
そして、「キーワードを意識すること」「拡大質問を行うこと」「相手の話に興味を示すこと」の3つを意識すると、相手のニーズと問題点が把握でき、アポイントを上手く取ることができるようになります。
なぜ、アカデミーチームで成功者が続出するのか
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