ネットワークビジネス（MLM：マルチレベルマーケティング）には、病気の予防を目的としたサプリメントや健康食品を販売している会社が多くあります。
そして、ネットワークビジネスにおいて、サプリメントや健康食品は最も売れている商品です。サプリメントや健康食品、化粧品といったように、日常的に消費し、なおかつリピート購入が起こりやすい製品はネットワークビジネスでの販売に向いています。
また、そうしたサプリメントや健康食品を販売する上で、病気に対する基本的な知識を持っていることは非常に重要です。商品を紹介する上では、製品以外にも、相手の悩みについて相談されることが多くあります。
そして、そうした疑問や質問に答えられることは、あなたの信頼を高め、継続的な商品購入につながります。
そのため、ネットワークビジネスに参加する際には、体の健康や病気について学んでおくことが大切です。そうすることで、ネットワークビジネスでの成功につながります。
そこで今回は、「アレルギー疾患の原因と予防・解消法」について解説します。
気管支喘息
気管支喘息（ぜんそく）は、アレルギー疾患の中でも多くの人が悩まされている病気です。そこで以下に、気管支喘息の原因と予防・解消法について記します。
気管支喘息の原因
気管支喘息とは、いわゆる「ぜんそく」と呼ばれるものであり、咳（せき）が止まらなくなるような病気です。気管支喘息では、気管支が過敏になっているため、普段では気にならないようなちょっとした刺激に対しても、体が反応して過剰に咳が出ます。
つまり、気管支喘息の主な問題・原因は「アレルゲンに対して過敏に反応してしまうような状態であること」にあります。アレルゲンとは、花粉やハウスダストといったように、体にとっては異物であり、体内に入ると問題を起こすようなものを指します。
例えば、そうしたハウスダストは、健康な人であっても気管支の中に入ると、咳によって体外に出されます。そうすることで、体内に異物が侵入しないように防御しています。
一方で気管支喘息の人では、こうした反応が過敏に起こってしまい、過剰に咳が出て止まらなくなります。
そして一般的には、このように過敏に反応するのは、「気管支に炎症が起こっているため」と考えられています。
実際に、病院を受診して気管支喘息と診断されると、炎症を抑えるための「ステロイド薬」などが処方されます。気管支の炎症を弱くすることで、外部からの刺激に対して過敏に反応しないようにします。
しかし、こうした薬物療法は、気管支の炎症という表面的な問題を押さえ込むための対処療法でしかありません。
このように、気管支喘息を初めとした「アレルギー疾患」が、ある刺激に対して過剰に反応する本当の原因は自律神経のバランスあります。自律神経とは、心臓や血管などを無意識下でコントロールする神経です。
そして自律神経は、体が興奮したときに働く「交感神経」と、リラックス時に作用する「副交感神経」の2つで構成されています。この2つがバランスよく働くことで、さまざまな体の機能を調整しています。
アレルギーのように外部の刺激に過剰に反応してしまうのは、自律神経のバランスが崩れて副交感神経の働きが強くなっていることが原因です。
そのため気管支喘息も、過剰な副交感神経の活動が原因だといえます。
気管支喘息の予防・解消法
気管支喘息の人が、ハウスダストなどの外部からの刺激に過敏に反応するのは、副交感神経の活動が強くなっていることが原因です。副交感神経には、異物が体内へ侵入するのを防ぎ、排除する作用があります。
そのため、副交感神経が過剰に働くと、ハウスダストなどの異物に過敏に反応して咳が止まらなくなります。
つまり、気管支喘息の症状を解消するためには、副交感神経が過剰に働かないようにするか、もしくはアレルゲンとなる異物を完全に排除しなければいけません。ただ、アレルゲンが全くないような状態にすることは不可能です。そのため、自律神経のバランスを整えることがポイントになります。
特に、副交感神経の活動が強くなっている人は、交感神経を働かせるような生活を送ることが重要になります。
例えば、遅くまで寝ているなどしてだらだら生活したり、家に引きこもって運動を全くしなかったりすると、副交感神経の働きが過剰になります。他にも、以下のような生活は、副交感神経を強くします。
・食べ過ぎ、飲み過ぎ
・ゲームのし過ぎ
・過保護な環境
こうした生活をしている人たちは、副交感神経が過剰に働き、気管支喘息などのアレルギー疾患を発症しやすくなります。そうしたことを避けるためにも、以下のような生活を心がけることが大切です。
・規則正しい生活（早寝早起き）
・運動を習慣化する、体を動かす
・活動的な生活
このように、規則正しく活き活きとした生活を送ることが、副交感神経が過剰に働いているのを解消するためには必要になります。特に、どのような運動でもいいため、日ごろから運動することは、気管支喘息を改善するためには必須だといえます。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎（アトピー）は、気管支喘息に並んで多くの人が悩まされているアレルギー疾患の一つです。そこで以下に、アトピー性皮膚炎の原因と予防・解消法について記します。
アトピーの原因
アトピーは、正式には「アトピー性皮膚炎」と呼ばれるものであり、「アレルギー疾患」の一種です。
多くの人が知っている通り、アトピーは皮膚に過剰なかゆみを伴う病気であり、皮膚に起こる慢性的な炎症が原因だと考えられています。発疹は全身に生じますが、特に手や上腕部、肘の内側、ひざの裏側などにできやすいです。
アトピーの人は、発疹ができると我慢できずにかいてしまいます。ただ、こうしたアトピーによる発疹は、かいてしまうとどんどん炎症が強くなり、症状は治まるどころか悪化していまいます。
さらに、かき過ぎると、かくことでできた裂け目からバイ菌が入り込み、感染症に至る可能性があります。
アトピーになる原因は、「皮膚のバリア機能低下」と「免疫機能の過剰反応」の2つに大きく分類されます。
・皮膚のバリア機能低下
皮膚のバリア機能が低くなると、その隙間から異物が進入しやすくなります。その結果、体が異物に対して反応してかゆみを発することになります。
そして、皮膚のバリア機能が低下する原因は、皮膚が乾燥することが大きく関係しています。乾燥は、角質によるバリアがほころびて、皮膚から異物の進入を許すことになります。
・免疫機能の過剰反応
体には、外部から体内に異物が侵入しないように免疫機能が備わっています。免疫とは、簡単にいうと「異物を除去、排泄する働き」のことです。
そのため、免疫は体にとって必ず必要なものですが、過剰になるとアトピーを引き起こすことになります。
通常、皮膚に炎症が生じてかゆみが起こっても、正常なかゆみであれば、1週間程度で治まることがほとんどです。しかし、免疫機能が過剰に反応してしまうと、かゆみが慢性的に起こるようになります。
前述したように、こうした免疫機能の過剰反応は、心臓や肺などを無意識下でコントロールする「自律神経」の乱れによって起こります。
アトピーも気管支喘息と同様に、ダラダラした生活や運動不足などで副交感神経の作用が強くなって発症しているケースも少なくありません。
このようにアトピーは、皮膚のバリア機能の低下と免疫機能の過剰な反応が原因で起こります。
アトピーの予防・解消法
アトピーの原因は、皮膚のバリア機能と免疫機能の異常にあります。そのため、アトピーを予防・解消するためには、皮膚のバリア機能と免疫機能を正常に働かせることが重要になります。
特に、皮膚のバリア機能に関しては「保湿ケア」、免疫機能に関しては「生活習慣の見直し」が大切になります。
・保湿ケア
皮膚のバリア機能が低下する原因の多くは、皮膚の乾燥にあります。そのため、皮膚が乾燥しないように保湿ケアをしっかり行うことが大切です。
以下のような点に注意することで、肌の乾燥を防ぐことができます。
・エアコンなどの乾燥しやすい環境を避ける
・皮膚をこすり過ぎて皮脂を過剰に洗い流さない
・水分補給をしっかり行う
・保湿クリームなどの化粧品を使用する
・こまめに汗を拭く
以上のことを意識して生活すると、肌の乾燥を防ぐことができ、結果的にアトピーの予防や解消につながります。
・生活習慣の見直し
免疫機能が過剰に反応する原因は、自律神経の乱れにあります。そして、自律神経系のバランスが悪くなるのは、多くが生活習慣に問題があるためです。
特に、アトピーなどで免疫機能に異常が生じている場合には、副交感神経の活動が過剰になっている可能性が高いです。そして、そうした副交感神経の働きを抑えるためのポイントは、以下のようになります。
・規則正しい生活
・運動習慣
・食べ過ぎ、飲み過ぎを避ける
このように、メリハリのある生活を送ることで、副交感神経の過剰な活動を抑えることができ、結果的にアトピーの発症を食い止めることができます。
今回述べたように、気管支喘息やアトピーの原因は、その人自身の生活によって起こる自律神経の問題にあります。そのため、生活習慣を見直して自律神経のバランスを整えることで、症状を軽減させることができます。
こうした事実を理解しておくと、気管支喘息などのアレルギー疾患で悩んでいる人に対して適切なアドバイスをできるようになります。
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