ネットワークビジネス(MLM:マルチレベルマーケティング)では、体の健康に関する商品を販売している会社が多くあります。そのため、ネットワークビジネスに参加している人の中には、健康を意識して生活している人がたくさんいます。
こうしたことから、ネットワークビジネスを行っていると、健康に関わる機会が多くなります。そうした中でも、食事が体に与える影響は、たくさんの人が関心を持っていることです。
特に、食品に含まれる食品添加物は、多くの人が避けたいと考えているものです。
食品添加物は、ネットワークビジネスで扱っているサプリメントや健康食品にも使用されていることが少なくありません。そのため、あなたは食品添加物に関して、正しい知識を学んでおく必要があります。
そこで今回は、食品添加物の中でも話題に挙がりやすい「たんぱく加水分解物、ブドウ糖果糖液糖、人口甘味料(アステルパーム、スクラロース)、調味料(アミノ酸等)が健康に与える影響」について解説します。
もくじ
たんぱく加水分解物
たんぱく加水分解物は、味を調えるために使われている物質です。多くの加工食品に含まれているため、多くの人は知らないうちに多量に摂取しています。
そして、たんぱく加水分解物は、摂り過ぎると体に悪影響を及ぼします。そのため、たんぱく加水分解物について学び、過剰に摂取することで起こりえる影響を理解しておくことが大切です。以下に、たんぱく加水分解物が健康に与える影響について記します。
たんぱく加水分解物とは
たんぱく加水分解物は、正確には添加物として分類されないません。ただ、「食品の味を調える」という役割を考えると、食品添加物とほとんど同じようなものだといえます。
たんぱく加水分解物とは、たんぱく質を構成している「アミノ酸」の一種です。アミノ酸とは食品の「うまみ」を生み出す素であり、人が「おいしい」と感じる味を作りだすものです。
具体的には、肉類や大豆などに含まれているたんぱく質を分解して作ったアミノ酸のことを、たんぱく加水分解物といいます。
たんぱく加水分解物は、主に「酵素を使ってたんぱく質を分解する」もしくは「塩酸によってたんぱく質を分解する」という2つの方法によって作られます。そして、酵素を使う方法よりは塩酸を利用したほうが断然速く簡単にできるため、ほとんどの場合は塩酸によって処理する方法が選択されます。
また、分解するたんぱく質には、大豆が使用されることが多いです。ただ、大豆といっても、必要なものはたんぱく質だけなので、「脱脂加工大豆」と呼ばれるものが使われます。
脱脂加工大豆とは、大豆を搾って油を抽出した後に残る「大豆カス」のことをいいます。その大豆のカスに塩酸を反応させると、塩酸の作用で大豆が分解されてアミノ酸ができます。このようにして、たんぱく加水分解物は作られます。
ただこの時点では、たんぱく加水分解物は、非常に臭いニオイのする液体であり、風味などはありません。
実際には、こうしたたんぱく加水分解物に「とんこつパウダー」や「かつおエキス」と呼ばれるものを混ぜることで、臭いニオイを消します。そして食品に添加すると、うまみ成分だけが活かされることになります。
このようにして作られたたんぱく加水分解物は、さまざまな加工食品に使われています。
たんぱく加水分解物が健康に与える影響
たんぱく加水分解物は、大豆のカスと塩酸を反応させて作ったアミノ酸です。このようなたんぱく加水分解物は、食品のうまみを簡単に引き出してくれるため、多くの加工食品に大量に使用されています。
確かに、たんぱく加水分解物は、簡単に作れて食品の味を良くすることができる便利なものです。ただ、たんぱく加水分解物にも、いくつか考慮すべき問題があります。特に、「安全性」と「体への影響」の2つは、たんぱく加水分解物を使う上で考えなければいけません。
・安全性
多くの場合、たんぱく加水分解物を作るときには塩酸を使います。塩酸は、誰もが知っているように体にとって劇薬です。
また、塩酸を使ってたんぱく加水分解物を作る過程では、「塩素化合物」と呼ばれる物質が作られます。この塩素化合物は、発がん性が疑われている物質です。
そのため、たんぱく加水分解物に含まれている食品を長期的に摂取すると、がんを発症するリスクがあります。
基本的には、メーカーが蛋白分解物に含まれる塩素化合物の量を厳密に管理していますが、全く入っていないわけではありません。そのため、たんぱく加水分解物は、体にとって安全であるとは言い切れません。
・体への影響
たんぱく加水分解物は、うまみの素になります。ただ、たんぱく加水分解物は、自然のうまみではなく、人工的に作られたものです。そして、お菓子やカップラーメン、レトルト食品などの加工食品に大量に含まれているものです。
そして、子供にたんぱく加水分解物を多く含む食品を与えてしまうと、子供が「たんぱく加水分解物=おいしい」と覚えてしまいます。
つまり、たんぱく加水分解物を与えすぎると、子供の味覚がおかしくなってしまいます。その結果、子供は、たんぱく加水分解物を多く含むお菓子や加工食品を好んで食べるようになります。
このように、たんぱく加水分解物は、子供の味覚を破壊してしまう可能性があるということを理解しておいてください。
ブドウ糖果糖液糖
ブドウ糖果糖液糖は、甘みを付けるための食品添加物であり、ほとんどの清涼飲料水に利用されています。そして、ブドウ糖果糖液糖は、血糖値を大きく変動させる作用を持ち、体に対してさまざまな悪影響を及ぼします。
そこで以下に、ブドウ糖果糖液糖が健康に与える影響について記します。
ブドウ糖果糖液糖とは
ブドウ糖果糖液糖は、ジュースなどに大量に含まれている食品添加物です。飲料水に甘みをつける役割があり、多くの清涼飲料水に使われています。
元々は、ジュースの甘みには砂糖が使用されていました。しかし、砂糖の甘みは、子供の舌に合わなかったため、その代わりにブドウ糖果糖液糖が使われるようになりました。
ブドウ糖果糖液糖は、砂糖と比較してさわやかな甘みであるため、子供たちが非常に好む味を作ることができます。
そして、ブドウ糖果糖液糖は、値段が安いデンプンから作られています。液体であり、さわやかな甘さであるため、ジュースの甘さを高めるためには非常に便利で使いやすい食品添加物として、飲料メーカーには人気があります。
ただ、ジュースに十分な甘みをつけるためには、大量のブドウ糖果糖液糖を使用する必要があります。
具体的には、500ミリリットルの清涼飲料水には、60ミリリットル以上のブドウ糖果糖液糖が含まれています。つまり、ジュースは1割以上が、ブドウ糖果糖液糖という糖分のシロップから作られています。
また、ブドウ糖果糖液糖は非常に甘みが強い液体です。そのため、飲料水にそれだけ大量に入れると、甘くて飲めないのが普通です。そこで、「酸味料」を数種類と「香料」を入れることで、甘さをごまかします。
このように、飲料メーカーは、安いブドウ糖果糖液糖に加えて、その他のいくつかの添加物を混ぜ合わせることで、子供が好むジュースの味を作り出しています。
ブドウ糖果糖液糖が健康へ与える影響
ブドウ糖果糖液糖は、ジュースを安く、そして子供が好む味に作り上げるために欠かせない食品添加物です。販売されている清涼飲料水のように飲みやすいジュースが安価で販売されているのも、ブドウ糖果糖液糖のおかげだといえます。
しかしその一方で、ブドウ糖果糖液糖は体に悪影響を与えることがわかっています。具体的には、ブドウ糖果糖液糖は血糖値に大きく作用します。
砂糖が体内に入ると、血液中の糖分量が増えるため、当然ながらその指標となる血糖値は高くなります。砂糖による血糖値上昇は、体にとって悪影響を与えることとして知られています。
そしてブドウ糖果糖液糖は、そうした砂糖以上に急激な血糖値上昇を引き起こすことが明らかになっています。
急激な血糖値の上昇は、糖尿病の発症につながることは一般的に知られている弊害の1つです。また、それだけでなく、血糖値の大きな変動は、子供の精神状態にも悪影響を与えます。
ブドウ糖果糖液糖を大量に摂取すると、急激な血糖値の上昇が起こります。そうすると、次に体は血糖値を元に戻そうとして大きく血糖値を下げます。
このような血糖値の急激な変動が、子供の精神状態を不安定にします。その結果として、昔には見られなかったような「キレやすい子供」や「抑うつ傾向の子供」が増えてきています。
このように、ブドウ糖果糖液糖を摂取することは、子供の糖尿病や情緒不安定という状態を引き起こすことにつながります。
人口甘味料
人口甘味料は、砂糖の代用品として用いられる食品添加物です。人口甘味料は、砂糖の何百倍もの甘みを有しているため、少量で食品に甘みを加えることができます。そのため、人口甘味料を使えば、低カロリーで甘い食品を作ることができます。
ただ、人口甘味料は、体に対してさまざまな悪影響を与えることが明らかになっています。
そこで以下に、人口甘味料が健康に対して与える影響について記します。
人口甘味料とは
砂糖が体にとって良くないことは、多くの人が認識していることです。そして、そうした砂糖を使わずに食品に甘みをつけるために作られたのが人口甘味料です。
人口甘味料の中でも、「アステルパーム」は世界で最も普及されているものです。その他にも、「スクラロース」や「ソルビット」「アセスルファムカリウム」などはよく知られている人口甘味料です。
人口甘味料の代表的なアステルパームですが、甘さが砂糖の400倍もあるため、少量で清涼飲料水やお菓子類の甘みを作ることができます。
そのため、グラム辺りのカロリー数は砂糖と同じですが、少量で商品に味をつけることができるため、多くの清涼飲料水やお菓子、ダイエット食品に使用されています。
ただ、アステルパームは体へ悪影響を与えることがわかり始めたため、企業は商品に使用する人口甘味料を変えざるえない状況になりました。
そこで、2000年から急激に普及されてきた人口甘味料がスクラロースです。スクラロースは、砂糖の600倍の甘みがある人口甘味料であり、アステルパームの代用品として利用されています。
このように、人口甘味料とは、少量で食品に強い甘みをつけることができるものです。そうしたことから、「摂取カロリーが少なくて済む」「ダイエットの味方」というように認識されています。
そして実際に、コンビニなどに売られている商品の大半には、こうしたアステルパームやスクラロースといった人口甘味料が使用されています。
人口甘味料が健康に与える影響
人口甘味料は、強い甘味を作り出すことができるため、少量で食品を甘くすることができます。そのため、人口甘味料を使用することで、「同じ味にも関わらず低カロリー」という商品を作れるようになります。
ただ、こうした人口甘味料が体に与える影響は、無視することができません。
特にスクラロースは、「塩素」と呼ばれる体にとって毒性の強いもので構成されています。さらに、塩素は炭素と結びつくと「オルガノクロライド」といわれる猛毒性の物質になります。
オルガノクロライドの代表的な例としては、「ダイオキシン」が挙げられます。その他にも、「PCB」や「DDT」と呼ばれる毒性が強いために多くの国で使用が禁止されている農薬も、オルガノクロライドです。
そうした危険性が高いオルガノクロライドの中で、唯一摂取することを認められているものがスクラロースです。
このようにスクラロースは、摂取しても大丈夫だといわれているものの、明らかに体にとって問題があることが疑われるような物質です。そして実際に、スクラロースでは、以下のような危険性が指摘されています。
・リンパ組織の萎縮
・ホルモン、免疫機能の低下
・下痢、体重減少
・流産
また、アステルパームを摂った人では、以下のような症状を訴える人が多くいました。
・頭痛、めまい
・不眠
・視力低下
・味覚障害
・フェニルケトン尿症
アステルパームやスクラロースに代表される人口甘味料は、以上のような危険性を持っている可能性があります。こうしたことから、できる限り摂らないように心がけることが大切だといえます。
調味料(アミノ酸等)
調味料は「アミノ酸等」とも書かれており、一見すると体にとって良い成分であるように思えます。しかし実際には、調味料も食品添加物であり、体に対して悪影響を与える成分なのです。
うまみを作る食品添加物
食品添加物の大きな役割の1つとして、「料理の味を調える」ということが挙げられます。食品添加物を使うことで、人が好む味を簡単に作り出すことができます。
人が「おいしい」と感じる「うまみ」の基本は、全て同じ食品添加物から作られています。
例えば、「インスタントラーメン」や「スナック菓子」などの味を好む人は少なくありません。これらの食品には、人がおいしいと感じるうまみ成分が含まれています。そしてそのうまみ成分は、「化学調味料」によって作られていることがほとんどです。
化学調味料とは、「グルタミン酸ナトリウム(MSG)」と呼ばれる成分からできています。一般的に、「だしの素」といわれているものです。このだしの素を使うと、簡単においしい味を作ることができます。
そして、多くの人がおいしいと感じる加工食品のほとんどに、このグルタミン酸ナトリウムが使われています。
基本的に加工食品のうまみは、グルタミン酸ナトリウムと塩、「たんぱく加水分解物」と呼ばれる添加物の3つがベースとなって作られています。塩だけでは、辛みしか感じませんが、グルタミン酸ナトリウムとたんぱく加水分解物を混ぜることで、味を調えることができます。
このように、多くの人がおいしいと感じる加工食品には、グルタミン酸ナトリウムという化学調味料によってうまみが作られていることを理解しておいてください。
調味料(アミノ酸等)とは
加工食品のうまみは、グルタミン酸ナトリウムという化学調味料がベースとなって作られています。だしの素として知られるグルタミン酸ナトリウムを使うことで、簡単に食品の味を調えることができます。
ただ、化学調味料というと、抵抗を感じる人が少なくないと思います。
以前は、化学調味料であるだしの素は、「簡単に料理をおいしくすることができる」としてブームになりました。そして、ほとんどの家庭に常備されており、味噌汁や煮物など、さまざまな料理に使われていました。
しかし、グルタミン酸ナトリウムが体へ悪影響をもたらすことが明らかとなり、多くの人が化学調味料を避けるようになりました。
また、だしの素を料理に使わなくなっただけでなく、多くの人は食品を購入する際に化学調味料が含まれているかどうかを確認するようになりました。そのため、一見すると、グルタミン酸ナトリウムの使用量は減っているように思われています。
ただ実際には、ほとんどの人は知らない間に化学調味料を使用しています。
それは、化学調味料が「調味料(アミノ酸等)」という名前の食品添加物として含まれているためです。ほとんどの加工食品のラベルには、調味料(アミノ酸等)という文字が記載されていると思います。
アミノ酸というと、あまり体に悪いイメージを持つ人は少ないと思います。しかし実際には、調味料(アミノ酸等)は表示が違うだけで、中身はグルタミン酸ナトリウムです。
つまり、化学調味料やグルタミン酸ナトリウムという名前は使われなくなりましたが、気づいていないだけでほとんど加工食品には使われています。
このように、「調味料(アミノ酸等)=化学調味料である」ということを理解しておいてください。
今回述べたように、多くの加工食品にはたんぱく加水分解物やブドウ糖果糖液糖、人口甘味料が含まれています。これらの食品添加物は、簡単に味を調えることができる便利なものです。しかし、安全性や体への影響を考えると、できるだけ避けたほうがよい物質だといえます。
ぜひ食品のラベルで、これら3つの食品添加物が含まれるかどうかだけでも確認する癖をつけるようにしてください。
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