ネットワークビジネスの魅力は分かるけれど、「自分は他人に説明したり、人前で話したりするのが苦手だからできない」、「話がうまくないと成功できない」と思われる方がいるかもしれません。
それでは、ネットワークビジネスは話すのが得意な人でないとうまくいかないのでしょうか。実際はそうではなく、話がうまくない人であっても成功している人はたくさんいます。ここでは、相手に伝えるために必要なことを説明していきます。
もくじ
ネットワークビジネスは売って終わりの営業とは違う
ネットワークビジネスは契約を取り、モノを売ってしまえば終わりというタイプの仕事ではありません。その場のプレゼンテーションを完璧におこなって契約を取るのではなく、ひとつひとつ確認しながら疑問や不安を解消してあげることのほうが大事なのです。
例えば、素晴らしいプレゼンテーションを聞いてやる気になり契約をしたとします。ところが、自宅に帰って契約書を見ているうちにその場では思いつかなかった疑問点や不安点が浮かんできて、「やっぱりやめておこうかな」となることはよくあるケースです。
ビジネスの提案であれば、契約して終わりではなく相手にもディストリビューター（ネットワークビジネスを実際にビジネスとして行う人）として行動してもらわなければ、ビジネスになりません。また、製品やサービスの提案をしても一度きりの購入では、常に新規開拓をしつづけなければなりません。
どちらにしても、「説得」では自発的に人は動きません。そのビジネスや製品・サービスが自分にとってメリットになると理解して「納得」しなければ人は行動を起こしません。つまり、ネットワークビジネスは説得するのではなく、納得させてあげることが重要なのです。
話が苦手な人ほど、失敗が少ない
ネットワークビジネスは説得したり、言い負かしたりする人が成功するわけではありません。むしろ、そのような人は失敗しやすいのです。
話が得意だと思っている人は、自分の能力を過信して話をしてしまいます。ところが、理解不足や準備不足で話をする場合、相手からの質問や不安に答えらえるには限度があります。また、相手が経験者や業界に詳しい人になると、反対に言い負かされてしまいます。
つまり、自分の準備不足によって相手に正しい情報を伝えられないことになるのですが、このときに「自分は話が得意だから失敗した」とは思わない人が多いそうです。このような場合、多くは「伝わらなかったのは自分ではなくて、このビジネスがダメだからだ」と思ってしまいます。
一方、話が苦手だと思っている人は、そもそもすぐに伝えようなどとは思いません。話が苦手な自分だから、今の自分のように理解も準備も不十分なまま伝えたとしても、伝わらないだろうと考えるからです。
このように話が苦手な人ほど、伝える上で理解と準備を整えてからはじめるので、最初の見切り発車による失敗が少ないのです。
伝えるために必要なことは、話すことより聞くこと
トップセールスマンの多くはトークが苦手な人が多く、無口な人が多いと言われています。いわゆる話が上手な人、または立石に水のごとく話す人というのは意外に少ないのです。
それよりも、お客様が安心して疑問や不安を相談できるような安心感を与えることが大事なのです。つまり、話し上手よりも聞き上手な人の方が成果をあげています。
これは、ネットワークビジネスでも同じです。大事なことは、話を聞いたあとに行動を起こしてもらうことです。行動を起こす要因はいろいろありますが、「一生懸命に話してくれた」「疑問や不安を丁寧に聞いてくれた」「これくらいであれば自分にもできそうだ」と相手にイメージをしてもらうことが大事なのです。そのためには、相手が安心して相談できるように、聞くことに徹することが伝える上で大事なことなのです。
コミュニケーションをとる上で重要なこと
ネットワークビジネスは「伝える」ということが、仕事の大部分をしめてきます。つまり、ビジネスの成功を考えると、コミュニケーションを円滑にするということが、重要な鍵となってきます。では、どのようにしたら、コミュニケーションがうまく取れるようになるのでしょうか。
コミュニケーションによって、あなたの印象が決まる
ネットワークビジネスに限らず、コミュニケーションは、仕事、生活をする上で非常に大切です。思っていることをうまく伝えられずに、落胆したり、伝わらないどころか誤解を与えてしまい、弁明に駆け回ったりというようなことは、一度や二度ではないと思います。
またコミュニケーションを取らずにいたために、意識や考えのズレが生じてしまい、気がついた時には修復不可能な状態になってしまうことがあります。コミュニケーション不足による人間関係のもつれや、破綻ということも起こってしまいます。
そのため、書店に行けばコミュニケーション関連の本はたくさん出回り、コミュニケーション養成、話し方などのセミナーなども人気を博しています。
また「コミュニケーションを取らずにうまくいく」のようなキャッチコピーのモノも多くありますが、これは、いかに多くの人がコミュニケーションを難しい、煩わしいと思っているかの証拠でもあります。
テクニックやスキルに頼り過ぎない
世の中には、コミュニケーション関連のテクニックやスキルが、星の数ほど存在しています。もちろん、役に立つものも多いですが、いきなりテクニックやスキルに頼るのはとても危険です。
例えば、料理をするための道具である包丁は、使い方しだいでは人を傷つける道具になってしまいます。このように、どれだけ便利なモノでも、使い方しだいでは本来の目的と全く違う結果なってしまうことがあります。
テクニックやスキルという道具に頼ってばかりいる人は「こう話せば伝わるかな？」「こうすれば凄いと思ってくれるかな？」など、意識が自分に向いています。技に溺れて、コミュニケーションの本質を見失ってしまいます。
また、相手が、そのようなコミュニケーションの勉強をしている人の場合、テクニックやスキルを多用すると、あざとさが出てしまいます。
コミュニケーションの上達には楽な方法はないのです。大切なのは相手を思う気持ちであり、「どうすれば喜んでくれるかな？」「どう伝えるとメリットを感じてくれるのか？」「どうすればお役に立てるかな？」など、意識が相手に向けることが大事です。
コミュニケーションのコツは、まず礼儀にあり
そもそも、相手のことを尊重せずに、自分の都合だけで伝えるのはエゴの押し付けであり、伝わる伝わらない以前の問題です。信頼を築くのは時間がかかりますが、信頼を失うのは一瞬です。
子供であれば注意してもらえますが、いい大人になってまで出来ていないとなると、注意をもらうことの方が少なくなります。知らず知らずのうちに信頼をなくしているケースもあるのです。
親しき中にも礼儀ありと言いますが、コミュニケーションを取る上で、まずは相手を思いやる気持ちや、礼儀が大切です。その上で、相手にとって有益になる情報を伝えるようにしましょう。
特に社会経験が豊富な方や、自分よりも年齢が上の方は、マナーや礼儀が出来ていないと、話しすら聞いてくれないこともあります。逆に、自分より社会経験が豊富な方や、年上の方から礼を持って接してもらえると、信用信頼が増すものです。
マナーや礼儀を持ち、相手を敬いながら接するのが、コミュニケーションをうまく取るコツなのです。
以上のことを意識すると、ネットワークビジネスにおいて、相手とのコミュニケーションを上手くとれるようになります。
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