時代に伴うネットワークビジネスの変化について学ぶ

日本におけるネットワークビジネス(MLM:マルチレベルマーケティング)は、1970年代にシャクリーとアムウェイが上陸したことで一気に広がりました。ただ1970年代は、「ネズミ講」が流行したことも関係して、「無限連鎖防止法」が施行された時代でもあります。

そこから、1980年代に入りネズミ講ではない真っ当なネットワークビジネスが広がり始め、ネットワークビジネスの人気が高まります。

そして、1990年に入ると、ニュースキンやモリンダなどの外資系企業がどんどん上陸して、さらにネットワークビジネスの広がりは勢いを増していったのです。さらに、2000年以降では、ネットワークビジネスに関する法律である「特定商取引法(特商法)」が次々と改正されて、ネットワークビジネスの健全化が進められています。

ネットワークビジネスを行っていく上で、こうした、日本におけるネットワークビジネスの変化を理解しておくことは大切です。

そこで今回は、「時代に伴うネットワークビジネスの変化」について解説します。

1980年代

日本では1960年代に誕生した「日本タッパウェア」や「三基商事」がきっかけとなり、ネットワークビジネスが始まりました。

その後、ネットワークビジネスが日本中にすぐに広がることはありませんでした。しかし、1970年代に米国から「シャクリー」や「アムウェイ」が上陸したことで、ネットワークビジネスは国内に一気に広がることになったのです。

ネズミ講が問題となった1970年代

1970年代には、ネットワークビジネスまがいの「ネズミ講」が社会問題となりました。

当時は、ネットワークビジネスを規制する法律がなかったため、その勧誘や取引方法、販売方法において問題が発生したのです。そして、1976年に、「訪問販売等に関する法律(平成12年に特定商取引法へ変更)」によって、ネットワークビジネスは「連鎖販売取引」として、法律で規制されるようになりました。

法律で規制されるようになったというと、何か違法のビジネスであるように感じる人も多いかもしれません。しかし実際には、法律で規制されるということは、「法律で認められたビジネスである」ということです。

つまり、違法な行為が明確に定められて、「法律に則ってビジネスを行えば真っ当なビジネスであると国が認めた」という証拠ともいえます。

このように、1970年代はネズミ講が問題となったと同時に、ネットワークビジネスが法律で規制された時代でした。

爆発的にネットワークビジネスが広がる

ここまで述べたように、ネズミ講が広がった1970年代は、ネットワークビジネスが法律で規制された時期でもありました。同時に、それはネットワークビジネスが法律上で認められるきっかけともなりました。そしてその後、ネットワークビジネスが爆発的に広がっていったのです

例えば、1980年代は、多くの喫茶店やセミナー会場でネットワークビジネス製品のデモンストレーションが行われていました。現代と違い、インターネットがなかったこの時代には、このように喫茶店やセミナーで直接行うことが必須の時代だったのです。

さらに、ビジネスとしても、バブル景気に伴って「ネットワークビジネスで稼いでやろう」というディストリビューターがたくさんいました。

1980年代の逸話

このように、爆発的にネットワークビジネスが広がっていった1980年代ですが、その時代の実践者の中には、今では想像できないような経験をしている人も少なくありません。

例えば、この時代には、たった2人に「いい話があるからセミナーに参加しない?」と声をかけただけで、10人を越える人がセミナーに出席するようなこともあったようです。さらに、セミナーに参加した全員がその場で新規登録をすることもあったのです。

今では考えられないことですが、1980年代には、これほどネットワークビジネスが流行していました。

また、この時代におけるネットワークビジネスの成功者には、シルクサテンのテカテカしたスーツを着ていたり、パンチパーマをかけていたり、金縁のメガネをかけていたりなど、明らかにカタギではなさそうな格好をしていた人が多かったようです。

1990年代

1990年代は、バブル崩壊の時期でもありましたが、それでもネットワークビジネスの勢いは止まりませんでした。

さらに盛り上がりを見せたネットワークビジネス

1980年代に続いて、1990年代はネットワークビジネスがさらに広がっていきました。80年代に日本へ進出し成功したシャクリーやアムェイに続いて、ハーバライフやニュースキン、モデーア(当時はニューウエイズ)などの外資系大手企業が日本へ入ってきたのです。

そして、バブル崩壊後で将来に不安を抱えた20~30代の人たちが、こぞってネットワークビジネスに惹かれていきました。

この当時は、服装で会社がわかるほど、服や持ち物などが重要なビジネスツールとして認識されていました。

例えば、アムウェイであればカジュアルなシャツ、ニュースキンであればキチッとしたスーツといったように、会社によって服装がある程度決まっていたのです。

また、不況の中でネットワークビジネスにリクルートするポイントは「成功した姿を見せる」ということでした。

実際に、ブランド品や宝石などの装飾品を身に付けて勧誘することで、不況で強くなっている不安な気持ちをかき消すことにつながっていたのです。

このように、バブル崩壊後もネットワークビジネスはどんどん広がっていきました。

経験者が語る1990年代の逸話

さらに、ネットワークビジネスが盛り上がった1990年代だからこその逸話もたくさんあります。

例えば、当時はハローワーク(公共職業安定所)の前に立って、ハローワークで仕事を探している人をリクルートしていた人もいたようです。

今では考えられませんが、1990年代では、こうした勧誘でも上手くいっていたのです。

2000年以降

2000年以降もネットワークビジネスの勢いが止まることなく、多くの人を魅了し続けています。それには、法律の改定や新しい報酬プラン登場などが関係しています。

業界の健全化が進む

既に述べたように、ネットワークビジネスは1976年以降法律(訪問販売法)で規制されるようになりました。そして、どんどん法律内容が変更されて、平成12年には特定商取引法(特商法)へと名前が変わりました。

例えば特商法では、「クーリングオフ制度」や「誇大広告の規制」「不実告知の規制」などが定められています。

こうした特商法は、2000年以降も次々と改定されています。そうした変化は結果的に、ネットワークビジネスにおける違法行為の取締りを厳しくし、ネットワークビジネス業界の健全化につながっています。

このように、2000年以降は業界全体の健全化がどんどん進んでいる時代になります。

参入障壁が低くなる

さらに、1990年代の後半に「バイナリー」や「ユニレベル」といった、手軽にネットワークビジネスへ参加できる報酬プランが流行しました。その結果、ネットワークビジネスへの参入障壁が低くなり、幅広い年齢層の人々がネットワークビジネスを始めるようになったのです。

例えば、こうしたバイナリーやユニレベルの報酬プランを取り入れている会社であれば、1万円程度の安価な商品を定期購入すれば、ネットワークビジネスに参加できます。

つまり、自分自身が商品の消費者のような感覚でネットワークビジネスに参加することができたのです

こうしたことも関係してか、2000年以降のディストリビューターには、月収10~30万円で満足するような人が多い傾向にあります。月額報酬100万円を取っていても満足していない人が多かった1990年代と比較すると、無欲な人が増えたのです。

また、この時代の人たちは、勧誘方法はセミナーではなくABCセッティングを好む傾向にあります。これには、スマートフォンやタブレット端末などの流行が影響していると考えられます。

2000年代以降のディストリビューターの特徴

ここまで述べたように、2000年以降のディストリビューターには、無欲な人が多い傾向にあります。以前のように「お金持ちになって夢を叶えたい」というより、「現状を維持して、少し贅沢できればいい」という考えの人が多くなったのです。

つまり、「現実路線」という思考を持った人が増えてきた時代だといえます。

その他にも、以前であれば「もっとランクを上げて目標達成してハワイ旅行に行こう」というと、モチベーションが上がっていた人がほとんどでした。それに対して、2000年以降のディストリビューターには、「ハワイは行ったことあるからあまり魅力を感じない」というような人が多くいるのです。

こうしたことから、1980年代や1990年代を経験してきたリーダーにとっては、物足りなさを感じるのが現状です。

今回述べたように、ネットワークビジネスは1960年代に日本に誕生してから、時代を追うごとにさまざまな変化を遂げています。

このような時代の変化に伴うネットワークビジネスの特徴を押さえておくことは重要です。特に、ディストリビューターである人々の考え方の移行を把握しておくことは、リーダーになる人にとっては必須になります。

時代の特徴に合わせた活動ができるようになれば、ネットワークビジネスで成功できる可能性が高くなります。

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