MLMでアポイント数だけ増やしても意味がない理由

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ネットワークビジネス(MLM:マルチレベルマーケティング)では、アポイントを取ることが重要です。

ただ、中にはアポイント数だけを意識してネットワークビジネスで失敗する人も存在します。確かに、アポイントは数も大切ですが、アポイント数だけを指標に行動することは危険です。

そこで今回は、「MLMでアポイント数だけ増やしても意味がない理由」について解説します。

アポイント数だけを意識すべきでない理由

ネットワークビジネスで結果を出すためには、行動量は必要です、しかし単に行動だけを繰り返すのではなく、一個一個の行動を分析していく必要があります。

例えば1日1回の行動であれば、一個の分析は可能です。もちろんいちいち分析している時間もないため、まとまった行動をした時点で詳しい方に分析依頼をすべきです。

アポ数信奉者のアドバイザーには注意

この時に注意なのは「とにかく数だよ数」というアポ数信奉者のアドバイスです。もちろんアポイントの数は、ものすごく大切ですし、行動量が多いと有利には働きます。しかし、多くの失敗例の一つとして、「同じ行動をずっと続けて成果が上がらない」というのがあります

確かに続けていくことはとても大切ですし、同じことを繰り返して成果が出るものも沢山あります。

その行動は繰り返して成果の上がる行動なのか、変化を加えて繰り返し行動していく必要があるものなのか、または変化を加えるタイミングでないのかなど、定期的に分析していく必要があります。

それにも関わらず、アポ数が全て解決してくれるというロジックの元、ネットワークビジネス業界では「たくさんのアポを入れましょう」というフレーズをよく耳にします。

ただ私自身、スタートした時は人見知りで、20代前半ということもあり、人脈や信頼、実績などすべてがありませんでした。少ない知り合いの中から成果を出さなくてはならなかったため、行動の仕方にこだわってきました。

繰り返しになりますが、行動量は大切です。しかし、単に「アポ数が多ければ成果が出る」というアドバイスは効果的ではありません

例えば、数の問題よりも、自分自身のモチベーションや精神状態の解決を優先すべき人がいます。自己概念が低い(自分に自信が持てていない)という人への適切なアドバイスは、その人自身の長所を見つける事からはじまります。そして、そうした長所が非常に優れていることを教えてあげ、その人に合ったネットワークビジネスの進め方をアドバイスしてあげることが大切です。

アドバイスは人の数だけある

例えば、私と同じチームに所属していたある方で、2年近く「同じフレーズの声かけでアポイントをとり、セミナーに動員して情報を伝える」ということをしていた人がいました。しかし、その方は成果が全く上がっていませんでした。

ところが本人に詳しい話しを聞くと、趣味で始めた野菜好きから、野菜ソムリエの資格を持っていることがわかりました。そこでその資格を活かし、私たちの主催するイベントのゲストとして招きました。

その結果、周りからの信頼度が増し、本人にとってはそれが大きな自信となって、それ以来成果が非常に上がったというパターンがあります。

私たちはこういった人に、「行動量を増やしましょう」とか「あなたを理解してくれない人を気にしても仕方ない」などというアドバイスはしていません。

ネットワークマーティングの本質を理解していれば当然の行動です。これにより、本人もビジネスが楽しく自信を持って続けることができます。

他にも、一年以上ネットワークビジネスを続けていて、説明する能力のある人に、「自分で説明する範囲をもう少し増やしてみる」というアドバイスをした事も多々あります。

ネットワークビジネスでは、商品を伝えるときやリクルート(お誘い)するときにマニュアルが渡されますが、他に必要だと思う情報を自ら考えて伝えます。

そうしますと相手方からの信頼度が増し、成果が上がるという事例があります。この業界では「話し過ぎないように」というアドバイスを受けることが多いため、それを受けての行動なのですが、その逆を試してみるのも効果的です。

アポイントを取るためのポイント

ここまで述べたように、アポイントは数だけを増やしても意味がありません。ただ、そうはいってもアポイントを取ることはネットワークビジネスで成功するためには欠かせないことです。

ベストセラーであるカーネギー氏による 「人を動かす」には、「魚釣りの得意な人は、魚の好物を針につける」という一文があります。

魚釣りで、自分の好物をハリにつける人はいません、ところが会話となると、自分の好物をつけてしまったり、相手の好物でないものをハリにつけてしまったりする方が多いです。

また、カーネギー氏の 「人を動かす」の中に「強い欲求をおこさせる」方法を教えた文章があります。実際の文章は以下になります。

………………………

自分の好きなことを、話題にする必要がどこにあるだろう?

私達は、自分の好きなことに興味をもつ。

そして生涯もちつづけるだろう。

しかし、自分以外には、誰も、興味をもってはくれない。

皆、自分のことでいっぱいなのだ。

………………………

つまり、人は自分のことに興味を持つということです。これを踏まえてアポイントを取っていくのです

しかし、ほんとんどの場合、相手の興味のあることを考えないで会話をしてしまいます。自分の関心のある話題やアポイントに全く結びつかない話題を投げかけるのです。多くの失敗パターンは、目的無くダラダラと会話してしまうことです。

好むものを話題にし、それを手に入れる方法を教える

例えば、子供に将来スポーツで活躍してもらうおうと思ったら、説得してはいけません。そういった場合、実際に活躍してもらいたいスポーツの大会を見学に行くことが有効です。

野球であるなら、プロ野球や甲子園、または神宮球場でたくさんの人に応援されながら活躍して賞賛される選手を見学に行くのです。

行動を起こさせるのに、言葉は全く必要ありません、本人の頭の映像のなかで、「自分が球場で大歓声のなか、ホームランを打ち応援される姿」を想像して、心がワクワクしたのなら成功です。

もし事業家として活躍してもらいたいなら、豪邸を見学に行くと効果的です。リビングも広く窓も大きくて、景色もすてきな豪邸を見て、こんな家に住みたいと思ってもらったら、「事業家になろうね」という余計な言葉は必要ありません。

または偉大な事業家の講演会に連れて行って、たくさんの人が真剣に、その事業家の話に耳を傾けている姿を見せるのも有効な手段になります。そして、「人より努力して勉強したら、講演で話した事業家のようになれる」ということを説明したら、相手のやる気はさらに高まります。

アポイントを取るときの本質

アポイントを取る際には、「将来どうなりたいのか?」「どうなると嬉しいのか?」などについて質問をするだけでなく、本人と色々見学に行ってみる必要があります。

また直接本人に「こうなれるのは嬉しいのか」「こんな将来はどうか」など、色々と提案してみるのも手段です。

本人にとって興味があることは、ネットワークビジネスではありません。自分の5年後、10年後の将来の姿です

将来自分はどんなパートナーと共にいるのか、どんな場所やどんな自宅に住んでいるのか、どんな生活水準なのか、どんな仕事をしているのか、どんな扱いを受けているのかなどに興味があるのであって、ネットワークビジネスはどうでもいいのです。

1〜2年後の近い未来でも、5〜10年後の遠い未来でも、相手の理想する姿の話題で盛り上がってみる必要があります。そうした心がけが、実は関心を持ってもらえる最良のアポイントの取り方だとカーネギー氏は言っているのです。

もちろん、相手が将来のことについて計画がなく『将来の希望など無いです』と言われることもあります。そういった場合は、こちらから理想の未来について色々とひたすら提案をしていくようにしましょう。

例えば、魚釣りで「好きなエサが、わからない魚」をつるとき、いろんな種類のエサをあたえて1番食べてくれるものを探すはずです。少なくとも、自分の食べたいものを釣り糸につけることはありません。

まずは、相手が何に関心があるか書き出してみましょう、間違っていてもよいです。例えば、旅行、家、イタリアン料理、洋服など、思いつくものを羅列していくのです。

その反対に「将来どうなることを心配しているのか?」「どうなる危険があるのか?」などを書き出してみるのもいいです。将来が良くなることに関心があるように、多くの人は将来の不安や心配にも関心があります。

こうしたことを把握したうえで、こちらから相手に提案していきます。そうして相手が望むことを考えていけば、アポイントを取りやすくなります。

今回述べたように、ネットワークビジネスにおいてアポイントを取ることは重要ですが、アポイント数だけを意識することは避けるべきです。こうしたことを理解した上で、アポイントの取り方を学ぶと、ネットワークビジネスで成功できるようになります。

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