ネットワークビジネス（MLM：マルチレベルマーケティング）は、年齢や性別に関係なく成人さえしていれば老若男女誰でも参加できるビジネスです。実際に、ネットワークビジネスを行っている人の中には80歳を超えて活躍している人も存在します。
ただ、ほとんどの人は年を取ると「これから働くなんて考えられない……」「年を取ってからビジネスを始めても成功しないだろう……」「もう働かずにゆっくり生活したい……」と考えてしまいがちです。
しかし実際には、高齢であるからこそネットワークビジネスを行う意味があります。ネットワークビジネスには、年を取った後に起こりやすい「金銭的問題」と「健康問題」の2つを解消する可能性があるのです。
そのため、高齢者であってもネットワークビジネスに参加すべきだといえます。
そこで今回は、「高齢者がネットワークビジネスを行うべき理由」について解説します。
もくじ
金銭的問題
一般的に「日本は豊かな国」と考えている人が多いです。そして「普通に会社に勤めていれば老後も生活に困ることはない」と思っている人も少なくありません。
日本は先進国であり経済も発展しています。ただ、それだからといって老後の生活が安心できるかというとそうではありません。現状として、老後に金銭的な問題で悩んでいる高齢者は非常に多いのです。
生活保護
厚生労働省によると、平成28年の1月の日本における生活保護受給者数は2,163,394人と報告されています。そのうち、65歳以上の高齢者は806,606人であり、全体の49.6%と約半数を高齢者が占めています。
日本における高齢者人口は約3400万人（平成28年9月では3461万人）であることを考えると、高齢者の約2パーセントが生活保護を受給していることになります。
一見すると、2パーセントという数字は少ないように感じるかもしれません。ただ、既に述べたように生活保護受給者の約半数が高齢者であることを考えると「高齢者になるとお金に困る人が多い」ということは想像できるはずです。
このように、高齢者には生活保護受給者が多いという現状があります。
高齢者の70パーセントは年金だけが頼り
また、生活保護を受けていないにしても、高齢者にはお金に余裕がない人が多い傾向にあります。
例えば、平成26年に厚生労働省が実施した「国民生活基礎調査」によると、高齢者世帯のうち公的年金と恩給が総所得の100パーセントである世帯が56.7パーセントと報告されています。そして、公的年金と恩給が総所得の80パーセントを超えている世帯は68パーセントに上っているのです。
恩給とは、公務員が一定期間勤務したのち退職もしくは死亡したときに支給される年金または一時金です。例えば、戦争などの公務で家族が死亡した遺族に対して支払われる金銭給付などです。
一般的に知られているように、戦前は恩給として支給されていた年金は、戦後は共済組合制度に移行しています。
そして、恩給受給者数は44万6千人（平成28年の3月）と報告されています。当然、恩給受給者には高齢者しかいません。つまり、高齢者世帯の中でも恩給を受けているのは、全体の約1パーセントでしかないということです。
そのため、高齢者の約70パーセントは年金だけを頼りに生活しているといえます。
もちろん、貯蓄をしていたり、十分な年金をもらっていたりする人は、たとえ年金だけであっても生活することは可能です。ただ、年金だけでは生活に困窮する人は少なくないのが現状です。
MLMで金銭的問題を解消できる可能性
高齢者であっても、ネットワークビジネスであれば、他の人と同じようにビジネス活動を行うことができます。
そして、たとえ月に数万円の収入であっても、年金以外に収入源を作ることができれば、経済的な不安は少なくなるはずです。また、ネットワークビジネスで大きく成功することができれば、余裕のある生活を送ることができるようになります。
このように、ネットワークビジネスは、老後の金銭的な問題を解消するための有効な手段となる可能性があるのです。
健康問題
高齢者では、金銭的な問題以上に、健康面に不安を抱えている人が多いです。ネットワークビジネスは、こうした高齢者がもちやすい問題を解消する一つの有効な手段にもなります。
健康に対する不安
平成26年に社団法人 中央調査社によって実施された調査によると、60歳以上である人の約80パーセント（77.8パーセント）が「自分や配偶者の健康や病気のこと」に対して不安を持っていることが明らかになっています。
また、全体の約60パーセント（59.9パーセント）が「自分や配偶者が寝たきりや身体が不自由になり介護が必要な状態になることに対して不安を抱えている」と答えているのです。
これは、「生活のための収入のことに不安をもっている」と回答した人が約30パーセント（33.2パーセント）であるのを考えると、非常に高い数値だといえます。つまり、高齢者の多くは、金銭面以上に健康面に対する不安を抱えているのです。
このように、高齢者の多くは自分や家族の健康面に対して不安を持っているという現状があります。
孤独死
そして、健康面に関することとして「孤独死」は大きな問題となっています。孤独死とは、一人暮らしの人が、突発的な病気などで家族の誰にも看取られることなく人生の最後を迎えることをいいます。
日本で孤独死された人の数は、死因不明の急性死や事故で亡くなった人の検案、解剖を行っている東京都監察医務院が公表しているデータを参考にイメージできます。具体的には、平成25年（2013年）で東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数は2,733と報告されているのです。
さらに、同データから男性は50代以降、女性は60代後半以降から急激に孤独死率が高くなることが明らかになっています。
また、一人暮らしをしている高齢者の約半数の人が、孤独死を身近な問題として感じているのです。
このように孤独死は、高齢者が抱える不安の一つになります。
MLMで健康問題を解消できる可能性
ここまで述べたように、高齢者の多くは健康面に不安を抱えています。例えば、心筋梗塞や脳梗塞、転倒による骨折などは、高齢者が心配する健康問題の代表的なものです。
そして、こうした健康問題の多くには、食事による栄養が関係しています。
例えば、心筋梗塞や脳梗塞といった病気の発症には、食事の不摂生による栄養の偏りが大きく影響しています。また転倒は、栄養不良による筋肉の衰えが関係していますし、骨折にはカルシウム不足によって生じる骨粗しょう症が根底的な問題となっている可能性があります。
このように、高齢者が不安に感じている健康問題の多くは、栄養バランスが関係しているのです。
ネットワークビジネスでは、食事で不足しがちな栄養素を補給するためのサプリメントや健康食品などを販売している会社が多くあります。
ネットワークビジネスで自分に合ったサプリメントや健康食品に出会うことができれば、高齢者が抱えやすい健康問題に対する不安を解消することにつながる可能性があるのです。
また、ネットワークビジネスではグループ間で協力することが必須になります。
例えば、セミナーに参加してメンバーと一緒に勉強したり、わからないことを電話して聞いたりします。このようにして人との交流を続けていると、それだけで健康状態を維持することにつながるのです。
また、メンバーと頻繁に顔を合わせておくことで「自宅で誰にも知らない間に孤独死していた」という事態を避けることにもつながります。
このように、ネットワークビジネスは、高齢者が抱える健康問題を解消する可能性がある有効な手段だといえます。
今回述べたように、ネットワークビジネスは高齢者に起こりやすい「金銭的問題」「健康問題」を予防・解消することに役立つ可能性があるビジネスです。こうしたことからも、高齢者がネットワークビジネスに参加することには、大きな意味があるといえます。
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