ネットワークビジネス（MLM：マルチレベルマーケティング）企業の中でも、アムウェイは世界的に有名な会社です。アムウェイは、マルチレベルマーケティングの手法を用いて洗剤製品やサプリメント、ハウスケア商品などを販売しています。
アムウェイビジネスでは、ディストリビューター（販売員）が口コミによって自社製品を販売します。そうすることで、店舗代や固定的な人件費、広告費などをかけずに、アムウェイの商品を多くの人に利用してもらえるようになります。
このように、アムウェイビジネスではディストリビューター自身が企業の顔になります。そのため、会社としてはディストリビューターの教育を徹底することが大切になります。
そこで今回は、「アムウェイにおけるディストリビューター教育」について解説します。
もくじ
ディストリビューター教育に力を入れている理由
アムウェイビジネスでは、ディストリビューターが会社の顔となって商品の販売を行います。つまり、ビジネスに参加している販売者1人1人が、アムウェイの看板を背負ってビジネスを行なっています。
そのため、たとえ1人のディストリビューターでも不適切な行動を行うと、アムウェイ社や他の仲間までもが被害を受けることになります。
そのような事態を避けるためにも、アムウェイ社はディストリビューターの教育を徹底しています。アムウェイ社では、一定以上の教育を受けた人でないと、周囲の人にアムウェイビジネスや、アムウェイのディストリビューターになることを勧めることができません。
具体的には、はじめにディストリビューターとしてアムウェイに登録します。その後、アムウェイ社から用意されたテキストとWebページを使って「アムウェイ・ビジネス・セミナー」を受けます。
そして、コンプライアンス（企業内の法令を守ること）の基本的な知識について学ぶと、「スポンサー活動資格」を取得することができます。この資格を取ると、初めてアムウェイビジネスを周囲の人に勧めるなどのスポンサー活動が行なえるようになります。
このように、アムウェイビジネスは気軽に先輩ディストリビューターへ相談できるだけでなく、ディストリビューターの教育システムも充実しています。
そうすることで、アムウェイ社は、全てのディストリビューターでコンプライアンスに関する問題が起こらないようにしています。そしてこのことが、結果的にディストリビューターだけでなくアムウェイ社自体を守ることにつながります。
アムウェイの資格制度
アムウェイでは、段階的な資格制度を設けてディストリビューターの教育を行なっています。アムウェイビジネスを行う上で、このような資格制度について理解しておくことは必須です。
既に述べたように、アムウェイでスポンサー活動を行うためには、まずは「スポンサー活動資格」を取得する必要があります。そして、スポンサー活動資格は、毎年テストを受けて更新しなければいけません。
スポンサー資格を取得した後は、最初のリーダー資格である「シルバー・プロデューサー（SP）」を目指します。
SP（シルバープロデューサー）の認定レベルに達すると、アムウェイ本社に招待されて、アムウェイの歴史から「ベスト・プラクティス」と呼ばれる見本行動までを改めて学習します。そして、このセミナーを受講すると、やっとSP資格が認定されることになります。
さらに認定資格は、「ダイレクト・ディストリビューター（DD）」へと続きます。ここでも、DD（ダイレクト・ディストリビューター）のレベルに達すると、同じようにセミナーに招待されます。
ここでは、法律などのコンプライアンスに必要な知識を学ぶと同時に、祝福と表彰を受けることになります。そしてセミナー受講後、認定試験に合格するとDDの資格が認定されます。
アムウェイの資格取得は、このような流れになっています。
アムウェイにおける3つのミーティング
ネットワークビジネスでは、商品を上手く広めていくことを目的に、定期的にディストリビューター（販売者）やディストリビューターの予備軍が集まってミーティングが行われます。このときのミーティングとは、簡単にいうと「ネットワークビジネスについてあまり知らない人に、ネットワークビジネスを伝える場」です。
アムウェイでも、同じようにミーティングが行われます。
ただアムウェイでは、一言でミーティングといっても、目的や内容によって大きく3つに分類されています。そして、アムウェイビジネスを行う上では、ミーティングは欠かせないものですので、しっかりと理解しておく必要があります。
そこで以下に、アムウェイで行われる3つのミーティングについて記します。
アムウェイにおけるミーティングの目的は、「アムウェイのディストリビューター予備軍にアムウェイを伝えること」にあります。
ただミーティングといっても、その目的や内容によって、大きく分けて「OM（Opportunity meeting）」「プロダクトミーティング」「LM（Leaders meeting）」の3つに分類されます。
以下に、それぞれのミーティングについて解説します。
OM（Opportunity meeting）
OM（Opportunity meeting）とは、通常「オーエム」と呼ばれるミーティングであり、アムウェイの基本となるミーティングです。
オーエムでは、3点程度のアムウェイ製品のデモンストレーションとセールス・マーケティングプランの説明が行われます。
商品のデモンストレーションは、アムウェイ製品の良さをディストリビューターに知ってもらうために行うものです。一方で、セールス・マーケティングプランでは、アムウェイビジネスにおける「儲けの仕組み」を伝えます。
そして、セールス・マーケティングプランでは、具体的に以下のような内容を伝えます
・会社の概要
・ボーナスの出処
・収入の逆転（後からアムウェイを始めた人が先行者の収入を上回る仕組み）
・独立、独立に伴って発生するボーナスと特典
以上のように、オーエムはアムウェイの基本となるミーティングです。
プロダクトミーティング
プロダクトミーティングでは、商品のデモンストレーションだけでなく、製品コンセプトや購入後のアフターフォローに関する説明があります。
例えば、鍋などの料理器具では、実際に製品を使った料理のデモンストレーションが行われるため、アムウェイ製品を使ったレパートリーが増えます。また、栄養補給食品のミーティングでは、栄養学に関して学ぶことができます。
このように、プロダクトミーティングはアムウェイ商品について、さらに詳しく学ぶことができる内容になっています。そのため、ビジネス目的でないユーザーにとっても有益で参加しやすいミーティングだといえます。
LM（Leaders meeting）
LM（Leader meeting）とは、「エルエム」ともいわれるものです。エルエムではプロダクトミーティングと違って、「リーダーとしての心構え」や「アムウェイビジネスのノウハウ」「自己啓発」などの内容が中心となります。そのため、ビジネス目的でアムウェイに登録している人向けのミーティングといえます。
また、社会人経験のないディストリビューターには、社会人としての基本である「スケジュール管理」や「売上についての考え方」「組織運営の方法」などを指導することもあります。
今回述べたように、アムウェイはディストリビューターに対して、コンプライアンスに関する教育を徹底しています。これは、ディストリビューターとアムウェイという会社を守るための取り組みです。
アムウェイビジネスは、いつでも誰でも始めることができます。しかし、その際には、ルールや法律、マナーといったような守るべきことがあることを理解しておいて下さい。
アムウェイ社では、そのようなコンプライアンスに関する教育に力を入れています。
また、アムウェイに特徴的な3つのミーティングについても知っておくようにしましょう。
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